そもそもの話
元々は営業事務で働いていた私の事務所に、
営業として異動してきたのがそもそもの始まり
黒いBMW、昭和顔で自信に満ち溢れた振舞い
私の好みとは真逆で、大嫌いだった
彼が取ってくる契約の契約書はどれも穴が多く、毎回修正するのに骨が折れた
おまけに気分屋
得意先からの依頼だから携帯にかけるも、いつも八割繋がらない
繋がってもガチャ切り
事務員には頗る評判の悪い男だった
その頃の私は趣味に忙しく(オタク)、好きな人もいたし、眼中にすらかからなかった
それから1年ほどしてから、付き合うようになるのだから、私も大概である
付き合うまでの経緯は飲み会で何度か話し、
それからやたら営業の飲み会に呼ばれるようになったのがきっかけ
その頃お酒(ただ酒)に目がなかった私は、誘われる度に行き(マンツーではない)、他の営業の愚痴を聞き流しながら沢山食べて飲んでいた
彼にはその姿が魅力的に見えたようだ
そこから猛アプローチが始まる